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Summary

This is a fictional story about a woman named Itchi who is in a difficult marriage. She experiences a major accident while preparing for a trip with her husband, after an argument. The story details the challenges and conflicts within the family.

Full Transcript

両家顔合わせ当日、妊婦の私に対し夫の幼馴染が突然「私の男に手を出すな!」私「は?」→次の瞬間、普段温厚な母がブチギレた結果...w【2ch修羅場スレ・ゆっくり解説】 ------------------------------------------------------------ [タイトル]新婚旅行当日、夫から鬼電「飛行機に乗り遅れるぞ!」「遅刻とかあり得な...

両家顔合わせ当日、妊婦の私に対し夫の幼馴染が突然「私の男に手を出すな!」私「は?」→次の瞬間、普段温厚な母がブチギレた結果...w【2ch修羅場スレ・ゆっくり解説】 ------------------------------------------------------------ [タイトル]新婚旅行当日、夫から鬼電「飛行機に乗り遅れるぞ!」「遅刻とかあり得ない!」→私「今、病院なんだけど?」実は...【2ch修羅場スレ・ゆっくり解説】 ------------------------------------------------- 母子家庭のイッチを見下している金持ち一家の夫家族。玉の輿だと喜ぶ母の気持ちを大事にしたかったイッチは、夫と義親の嫌がらせに耐える日々を送っていた。しかし新婚旅行当日に夫から鬼電がかかってくる。飛行機に乗り遅れると激怒する夫だが、イッチはその時病室にいた。大怪我をして入院することになり、イッチは原因を作った夫に復讐を誓う。 イッチが大怪我をすることになった理由とは? 新婚旅行当日、夫から鬼電「飛行機に乗り遅れるぞ!」「遅刻とかあり得ない!」 私「今、病院なんだけど?」 実は私は母子家庭の貧乏育ち。夫は由緒正しいお茶の家の超お金持ちのボンボン。私と夫はシンデレラストーリーみたいな玉の輿結婚をしたんだけど、結婚後もハッピーエンドが続くとはいかないんだよね。 義両親に挨拶に行った時、私が母子家庭で育ったというと、義両親は私を思いっきり見下したんだ。 「母子家庭育ちの娘がうちに嫁ぐだなんてとんでもないことだわ。我が家の家系が汚れることになるなんて」と言って義両親は大騒ぎ。 夫は最初は義両親に反論してくれて、そのおかげで私と夫は結婚できた。でも結婚してからも義両親は私を見下し続けて、そのうち夫もその考えに染まったのか、シンデレラストーリーの夢から覚めたのか、私のことを義両親と一緒に母子家庭の貧乏人だと罵るようになった。 義両親はたびたび私を義実家に呼び出して、わざわざ嫁いびりをするために家事をさせたりする。私に買い物を任せて食材を買わせて、「貧乏人が買うものは、やっぱり悪いものばかりね。どれもこれも安いだけで、全く美味しそうじゃないわ。見る目を養う機会がなかったのね」と嘲笑う。 その食材で私に料理を作らせて、「貧乏人の作るものはやはりまずいな。うまいものを食べてきていないから、まずいものしか作れないんだ。食えたもんじゃない」と言って、わざわざ義母が作り直した料理を夫と義両親で囲む。その時に私は家族じゃないからと仲間外れにされていた。 地獄のような新婚生活が辛くて、離婚は正直何度も考えたんだけど、私にはどうしてもその選択はできなかったんだ。母は私の結婚をものすごく喜んでくれて、玉の輿に乗れたことも祝ってくれた。 「イッチには貧乏で苦しい思いをさせてしまったから、結婚後はお金に困らない暮らしをして欲しいと思っていたのよ。イッチが夫君と結婚できて、本当によかった」と嬉しそうにしていた母のことを思うと、どうしても離婚には踏み切れなかったんだよね。 なかなかハードな結婚生活だが、お母さんの期待があるんじゃ、離婚するのはためらうよな。 母は遠方に住んでいたから、過酷な結婚生活の実態が母にバレてしまうことはなかったんだよね。義両親にいびられて、そんなところを夫にスルーされる新婚生活。 そんな中でも、夫と私は新婚旅行に行く計画は立てていたんだ。夫としては、ちゃんと新婚生活を送ってるって周囲に見せつけるための見栄を張ることが目的の旅行なのかもと思ってはいた。それでも旅行は楽しみだった。久しぶりに義両親から離れられるし、夫と二人きりになれば結婚前の愛とかそういうものを取り戻せるかもってちょっと期待していたんだよね。 だけど、夫は新婚旅行に義両親を連れていくと言い出した。 「新婚旅行にお父さんとお母さんが一緒なんて、聞いたことないよ。二人きりで行きたい」と訴えたんだけど、夫は受け入れてくれなかった。 「イッチと二人きりで旅行なんて、息が詰まって仕方がないだろ。父さんと母さんが来てくれれば、ちょっとは楽しい旅行になるよ」 夫は私の方が邪魔者みたいな言い方をしてきて、私は愕然。ショックでたまらなかったよ。夫はもう私のことを全然愛してないんだって落ち込んだ。離婚した方がいいんだろうなとぼんやり思いながら日々を過ごしていて、新婚旅行当日を迎えた。 夫は度々出張に行っていて、新婚旅行前日も数日前から出張に行っていたから帰ってきていなかったんだ。だから新婚旅行当日に私は夫と一緒にいなかった。 眠っていた私は夫からの鬼電で起床。電話に出ると、夫がものすごい勢いで怒鳴りつけてきた。 「何やってるんだよ!飛行機に乗り遅れるぞ!これは新婚旅行なんだ!お前が遅刻とかあり得ない!お前一体今どこにいるんだよ!」 ブチギレている夫はもう空港にいるらしい。スマホの時間を見ると確かにもう出発予定時刻が近かった。 夫の声の向こうから「イッチさんは何をしているの?本当に非常識ね。仕方ないだろう。母子家庭育ちだからまともな教育も受けていないんだ」という義両親のいつもの調子の声が聞こえていた。 私はもう怒りが爆発してしまった。堪忍袋の緒が切れるってこういう感じなんだなって実感したよ。 なおも怒鳴りつけて私を責め立てている夫を私は遮った。 「今、病院なんだけど。なんでか、あんたならわかるよね」 「はっ?どういうことだよ」 夫は電話の向こうで激しく動揺していた。 実は私は電話を受けた時には、ボコボコになって大怪我をした状態で病院のベッドに寝ていたんだ。 「マジでどういうことだよ。急展開すぎてついていけない。イッチに何があったんだよ」 「ちゃんと説明するね。わかりやすいように、夫が電話をかけてくる数時間前のことから話をするね」 私は夫と義両親との新婚旅行にちゃんと行こうと思っていたんだよ。荷物を持って家を出て、新婚旅行のために空港へと向かっていた。気分はすごく憂鬱で嫌だなと思っていた。夫とはこの旅行のうちに話し合いをして、もう離婚になってもいいかなとも考えていたんだ。 そうやって思いながら家を出て、駅に向かって歩いていると後ろから車が走ってきた。狭い道なのにすごいスピード出してたから危ないなと思って道の端に避けたんだ。だけど車はそのまままっすぐ私に向かってきて、私を引いた。すごい衝撃だったよ。 後ろからドーンとぶつかってきた車に転がされて、私はもうボッコボコ。意識を保つのも大変だった。倒れてる私に車の運転手が降りてきて近づいてきた。助けてくれるのかと思っていたんだけど、その運転手の女は私を見下ろしてニヤニヤと嬉しそうに笑ったんだ。 「あなたがオット君の奥さんよね。ずっと見ていたからもうわかってるんだから。もうあなたはおしまいね。私が夫君と結婚して幸せになるから、一人で天国に行ってちょうだいね」 その女は私がもう助からないと思っていたんだろうね。それだけ言って立ち去っていってしまった。 車は夫が義実家に何台も止めている車のうちの1つだったよ。夫の車に興味なんかなかったから、引かれるまで気が付かなかった。 ひき逃げ女の企みはすぐにわかった。女は夫と浮気していて、私が邪魔だったんだと思う。だから排除することにした。そのために義実家に止めてあった車を拝借。私を引いて逃げることにした。 車は夫のもので、夫は新婚旅行のために空港にいる。義両親も夫と一緒に空港にいたから、アリバイは空港のカメラでもなんでも見ればわかる。どこかの誰かが夫の車を盗んで私に危害を加えたってことにすれば、この狭い道には監視カメラなんてないから完全犯罪になるとでも思ってたんだろうね。 そんな恐ろしいことある。怖すぎんだろ。私も怖かったよ。 この時点だと、夫とA子が共犯なのか、A子が単独犯なのかも私には判断がつかなかった。車の鍵は夫が義実家に置いていたから、義両親がA子と共犯の可能性だってあった。 いろいろ考えていたけど、もうそんなことより、このままじゃマジで天国に行くことになるって焦ったよ。 でも私はラッキーなことに、ちょうどそこに犬の散歩をしている近隣住民の人が通りがかったんだ。放置されてる車と私を目撃したその人は大慌てで救急車を呼んでくれた。そのおかげで、なんとか私は病院に運ばれて一命を取り留めることができたんだ。 壮絶な経験だな。大丈夫だったのか?後遺症とかは? 心配してくれてありがとう。後遺症とかはないから大丈夫だよ。見た目はひどいものだったし、多分放置されていたら本当に命が危なかったんだけど、救急車がすぐに来てくれたからそこまで問題はなかった。 病院で意識を失ってしまって、その最中に夫からの鬼電があって、私は目覚めたっていう状況。 夫は本当に困惑していて、なんで私が病院にいるのかわかっていない感じだった。夫はA子とは共犯じゃないのかなとこの時直感で思ったよ。まあ、でも浮気してたんだから許せないんだけどね。 わからないみたいだから、ちゃんと説明するよ。 「私はあなたの浮気相手だろう女の人から引き逃げにあったの。あなたの車でね」 「え?はっ?マジで言ってるのか?」 「今、病院にいるよ。あなたのことを許す気はないよ。妻の私もいないのに新婚旅行になんて行っている場合なのか。ちゃんと考えた方がいいんじゃない?私はスマホを持ってるんだから、このことをいくらでも拡散できる。そうなったら、あなたもお父さんもお母さんも全部おしまいになるかもね」 私が笑顔のまま淡々と告げると、夫は「待て、待ってくれ。すぐそっちに行くから」と懸命に言い詰っていた。 私が病院名を告げると、「今から行く。情報拡散なんてやめろよ。ちゃんと事実の確認をしよう」と叫んで夫は電話を切った。 結局、自己保身のためでしか夫は動かないんだなと呆れたよ。私を心配する言葉の一つも、夫は私にかけてくれなかったんだからね。 しばらくして夫と義両親は空港からトンボ帰りして病院へと駆け込んできた。病室は幸い個室だったから迷惑をかけることはなかったんだよね。病院なら何か事件が起きても人の目があるし、最悪ナースコールを押せば、なんとかなるかもと思って、ここに呼び出すことにしたんだ。 やってきた夫は、私がボロボコになっているところを見て、「本当だったのか。本当にこんなことをA子が」と早速口を滑らせていた。 人間、パニックになると余計なこと口走っちゃうもんだな。第一声で浮気相手の名前ばらすもパニックだとしちゃうんだな。 「A子さんって言うんだ。あの女の人、どこで知り合った?どういう関係の人なの?」 「私は引き逃げにあってるから警察が犯人を探してるの。情報は間違いなく伝えてくれる?」 私の言葉に夫はオロオロと視線をさまよわせて落ち着かない。この後に及んでA子をかばおうとしている夫に心底腹が立った。 「電話でも言ったけど、私を引いたのは義実家に止めてあったあなたが所有してた車だよ。あなたが黙っていたら、そのままあなたが疑われることになるかもね」 「そ、そうか。そうだな。A子はお茶の生徒さんなんだ。母さんが教えてた」 お茶の家は義母の家であり、義父は無用紙のサラリーマン。義母がお茶を教えていて、A子はそのお茶の教室の生徒だったらしい。 私はギロリと義母を睨みつけた。義母はひっと悲鳴をあげてひるんでいたよ。 「車の鍵は義実家に置いてありました。お母さんなら、いつでもA子さんに鍵を渡せましたよね?お母さんがA子さんに鍵を渡したんですか?」 「そんなことしてないわ。私を引き逃げの共犯だと思ってるの?何のために私があなたに危害を加えるのよ。浮気をしていたバカ息子が事前に鍵でも渡していたんじゃない?私はA子さんとこの子が浮気しているだなんて知りもしなかったんだから」 「嘘つくなよこの野郎!俺は何度もA子と義実家で会ってたんだから!」 「へえ。じゃあ夫君の浮気はお父さんもお母さんも知っていたことだったんですね」 私の冷たい声に夫と義両親はぎくりと硬直していた。 夫が私に冷たくしていたのは、A子と浮気をしていたからだろうね。結婚してから夫はA子と関係を持つようになったから、すぐに私のことがどうでもよくなっちゃったんだと思う。 義母のお茶の教室に来ているってことは、A子もそれなりのお嬢様だろうから義両親も夫とA子の浮気には反対することがなかったんだと悟った。 「い、イッチさん。確かに私もお父さんも浮気は知っていたわ。でも、今回の事件のことは、私たち家族は何も知らないのよ」 「そうですか。それなら、今すぐA子さんをここに呼び出してください。A子さんから本当のことを話してもらいます。A子さんは私がまだ生きているとは思っていないでしょうけど、この状況に呼び出したら、ちゃんと話してくれるんじゃないですか?共犯者がいるなら、自分一人だけ犯人にされたくないはずですから」 私の指示に夫と義両親は顔を見合わせる。3人とも顔色が真っ青だった。 「A子さんを呼んでどうなるんだ?もう俺たちはおしまいだ。これ以上被害者を増やす必要ないだろ」 「何言ってるのよ。ここでイッチさんに音を上げることができたら、事件を表沙汰にしないでくれるかもしれないじゃないの。あなたは家を守ろうっていう気持ちが薄いのよ。いいから、A子さんを呼び出しなさい。あんたが具合が悪いとでも言えば、A子さんは来てくれるんじゃないの」 弱気になっている義父を叱責した義母が、夫に厳しく指示を飛ばす。 夫もうろたえていたけど、震える手でA子を呼び出していた。夫は義母に言われた通りに、旅行に行く直前で体調を崩して、病院に搬送されて、心細いから来て欲しいと連絡していた。 その連絡に誘い出されて、まんまとA子は私の病室に現れたよ。 ベッドで寝ている私を見て、A子は愕然としていた。 「嘘?どうしてあんた生きてるのよ。具合が悪かったのは夫君じゃないの」 混乱しているA子に夫がつかみかかって、A子は悲鳴を上げていた。夫はそれにも構わずA子に大声を上げた。 「お前が引き逃げなんてとんでもないことやらかしたせいで俺の家はもう終わりだよ!なんてことしやがるんだ!しかも俺の車でなんて。どうかしてるだろう!どうやって俺の車の鍵を手に入れたんだよ!」 「もう、もういいだろう。A子さんがかわいそうだ」 どなる夫を義父がA子から引き剥がす。転倒して尻餅をついたA子は義父を睨みつけていた。 「そうやって私だけのせいにするつもり?あなたが私に鍵を渡したくせに」 A子がそう言って指差したのは義父。義父はうろたえていたけど、A子はそのまま叫び続けた。 「お父さんは私とできてたの。私はこの家の財産が全部欲しくて、夫君を奥さんから奪った。でもそれだと夫君に財産が行っちゃう。だから、お父さんと協力して、イッチさんをなきものにした後は、夫君も後を追ったようにするつもりだった。お母さんも、息子が亡くなったショックで行方不明ってことにする。完璧な計画を立ててたのよ」 「お父さんと私は夫君と私よりずっと前からできてたの」 「はぁ?じゃあA子が俺に迫ってきたのも全部計画だったのかよ」 「そうよ。夫君の車を使ったから、うまくいけば夫君が引き逃げしたことになるかもとも思ってたんだからね。それなのにこんなことになるなんて最悪すぎる。全部私一人のせいにしようとしやがって」 A子は義父を憎々しげに睨んでいた。義父はブルブル震えながら、「お前が引き逃げに失敗したから、こんなピンチになってるんだろうが。俺を巻き込むんじゃねえよ」と言っていて、救いようがないなと思ったよ。 そこまで話を聞いたところで、夫と義両親を病室に呼ぶタイミングを事前に伝えていた警察が、病室に踏み込んできた。 後から聞いた話だけど、警察はずっと病室の外で待機して、私が尋問しているのを見ていたんだって。何かあった時に私を助けられるようにすぐそばにいてくれたみたい。 義父とA子は抵抗していたけど、すぐに警察に取り押さえられた。そのままもちろん二人は逮捕されることになったよ。 夫はこの逮捕劇を呆然と見ていて、義母は号泣していた。 私は事情聴取をしていた警察が立ち去った後に、まだそこに突っ立っていた夫と義母に告げたよ。 「こんなことがあって、あなたたちと家族でなんていられません。夫君とは離婚しますし、慰謝料も請求させてもらいます。もちろん、浮気をしていることを知っていて、黙っていたお母さんにも」 「こんな状況で、お前よくそんなこと言えるな。俺も母さんもこれから大変なんだぞ。考えたらわかることだろう」 夫は食ってかかってきたけど、私にはもう関係ない。 「あなたは浮気をしていて、私が辛い思いをしていてもスルーしてきた。お母さんは私のことを母子家庭だからっていじめてきました。そんな人たちに、私が配慮する理由ってどこにありますか?もう出て行ってください。警備員を呼びますよ。また警察にお世話にならないうちに、早く帰った方がいいと思います」 私に追い返されて、夫と義母はよろよろとした足取りで、病室を出て行ったよ。 でも、これで私の復讐が終わったわけじゃないんだ。 もうかなりの大事件だったんだが、まだ復讐は続くのか。徹底的にやってやればいいよ。詳しく話してくれ。 私はしばらく入院していたんだけど、無事回復して退院することができた。退院後は夫と暮らしていた家には帰ることなく、実家に戻ることにしたよ。 母には入院中に全て事情を説明してあって、泣かれてしまった。 「私のことなんか気にせずに、そんな家ならさっさと離婚して家に帰ってきていればよかったのよ」と母は私を叱って泣いてたよ。 良かれと思って我慢していたけど、親孝行って私が幸せであることなんだと初めて知ったな。 離婚や慰謝料請求の準備をしていると、ある日夫が我が家を訪ねてきた。夫は固い表情をしていて、家に来るなり頭を下げてきた。 「イッチ、全部謝るから、今回のことは誰にも言わずに、黙っていてくれないか?」 「どういうこと?私が言わなくても事件になったんだから、拡散されるわよ」 刑事事件になったんだから、私が何もしなくても、今回の件は表沙汰になると思っていたんだ。だけど、お金持ちパワーってすごいね。私はまだまだお金の力を舐めていた。 「今回の件の詳細は、マスコミに出ないように揉み消せたんだ。俺と母さんはあくまで被害者ってことになった。俺が車を盗まれて、父さんとその浮気相手が勝手にしたことにするんだ。あとはイッチが黙っていてくれてればいい。金なら払うから。慰謝料だけじゃ足りないだろ?倍額払ってやるから黙っててくれ」 好き勝手なことを言う夫に腹が立った。 「ふーん?」 うなずいてるんだか、うなずいてないんだか、微妙な返事を私がしている最中に、母が夫の訪問に気づいて乱入してきたんだ。 「出て行けこの最低男!うちの娘をこれ以上傷つけるな!」 母が鬼の形相で叫んだものだから、夫は尻尾を巻いて逃げていったよ。 夫はこの時、私がうなずいたものだと勘違いしていたらしい。慰謝料は気持ちだからと言って、夫も義母も私が請求した額の倍の金額を払ってくれたよ。 だけど私は頷いてないからね。私が黙っていてあげる義理なんて一つもないし、バッチリ情報はマスコミに売りつけてやった。 SNSで拡散してもよかったんだけど、こういうのはプロに任せた方が面白おかしく、大々的に報じてくれると思ったんだよね。 私は引き逃げにあった後にボロボコになっている自分の写真も、母に撮影してもらって残していた。義両親のいじめの記録もいつか役に立つかもと書き留めていたんだ。さらに病室でのやり取りも、何かあった時のために、全て録音していたんだよ。 それらの証拠を全て集めてマスコミに持っていったら、由緒正しきお茶の家の泥沼事件として、大々的に報じられることになった。 これは夫と義母、大ピンチだな。せっかく揉み消したのに、こんなことになっちゃうなんてなぁ。イッチを見下しすぎたな。 マスコミから報じられた後に、すぐに夫から連絡が来たよ。夫は当然ブチギレていた。 「お前、黙っているって言っただろうが!何のために、お前に倍額の慰謝料を払ったと思ってるんだ!揉み消すためにも大金がかかってるんだぞ!しかも、こっちはお前が流した情報のせいでもう人生積んでるんだよ!」 「私は黙ってるなんて約束してないよ。慰謝料はそっちが気持ちだからって、勝手に倍額支払ったんでしょう?こっちは何も強要してないのに。おかしなこと言わないでよね」 「許さないからな。覚悟しろよ」 怒鳴り散らした夫は、その直後に電話を突然切った。 覚悟しろって何するんだろうと思っていたら、なんと夫は義母と一緒に、やけになって実家に殴り込んだんだよね。 私の実家は賃貸マンションで、そこに夫と義母は、バットやらノコギリやら持って行って、玄関を蹴り破って暴れた。 でも、もう私も母もその家からは出ていたんだよ。夫と義母から慰謝料をもらったから、そのお金で早々に引っ越していたんだ。夫と義母に何をされるかわからなかったからね。引っ越していて正解だったよ。 マンションの大家さんが警察を呼んで、夫と義母は見事に現行犯逮捕された。そのことも大々的に報じられていたな。マンションをぐちゃぐちゃにしてしまった修理費も夫と義母は支払わされたそうだよ。 お茶の家はこれにて完全に終了。 夫と義母はお金をたくさん持っていたけど、今回の件はお金がかかりすぎた。家も持ち続けることはできなかったみたいで、しばらく経ってから、偶然義実家の前に通りがかった時には、立派なお屋敷は空き家になっていたよ。 こんなことでお金持ちの家があっという間に衰退するなんて、愚かだなぁと呆れたね。 盛者必衰の理を感じた。金持ちで立場もある人間は、失うものが多いから、失敗した時のダメージもデカいな。 まあ、失敗っていうか、こいつら自ら犯罪行為よ。おかしすぎなんだが。なりふり構っていられなかったんだろうね。 巻き込まれたこっちからすると迷惑にも程があるんだけど。まさか義家族と浮気相手が全員犯罪者になるなんて、結婚した時は想像もしていなかったよ。 無事に全てを終えられて本当に良かったなと思ってる。引っ越しのタイミングが遅かったら私も母も危なかったかもしれないからね。 私は結婚した時に夫に言われて仕事を辞めていたんだ。由緒ある家では嫁が働いてるのは恥だったらしいよ。 自由な身の上だったから、母とは昔から住みたいねって言ってた沖縄に家を借りて、そこに住むことにしたんだよ。 よそ者の私たち親子を受け入れてもらえるかなって心配していたんだけど、沖縄って私たちみたいに憧れて移住してくる人が多いらしくて、すぐに受け入れてもらえたよ。 今は沖縄で観光のお仕事について、日々遊びにやってくるお客さんと交流して楽しく働くことができてる。お金持ちってわけじゃないけど、今がすごく幸せ。私も母もこっちに友達ができて、のんびりと毎日を楽しんでいるよ。 よかったな。後遺症も残ってないみたいだし。沖縄でのびのびと暮らしてくれ。お金より大事なものってあるよな。 今度は玉の輿じゃなくても、イッチをちゃんと大事にしてくれる人と結婚できることを祈ってるよ。 こうしてイッチはスレを去った。 夫と義両親に苦しめられていたイッチだったが、冷静に対処したことで、彼らに加えて浮気相手にも復讐を果たすことができた。玉の輿ができたからといって、幸せになれるわけではないことがわかる話だった。 最後までご視聴いただき、ありがとうございます。励みになるので、ぜひ高評価・チャンネル登録もよろしくお願いします。コメントもじゃんじゃんお待ちしております。 それではまた次の動画でお会いしましょう。 最後まで見てくれてありがとうございます。ぜひ高評価・チャンネル登録をよろしくお願いします。また、今回の動画を気に入ってくれた方へは、こちらの動画もおすすめしております。 それでは次回の動画でまたお会いしましょう。ばいばい。

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