マクロ組織論 Chapter 1: IoTの影響

グローバルな競争環境の変化

• IoT（Internet of Things）による競争環境の変化：情報と通信技術（ICT）が統合されて、機械と機械が通信することで、業界の効率化が目指される。
• ICTはITの発展版で、インターネットとのつながりを目指す。
• IoTでは、センサーが埋め込まれたモノがインターネットでつながり、情報を収集、分析、活用できるようにする。

インダストリー4.0

• インダストリー4.0は、ドイツ政府による製造業の競争力を維持・強化する政策であり、リモートコントロール、情報の獲得、効率的な開発・生産が可能になる。
• 標準化の取り組み：SAP、ボッシュ、シーメンスなどが中核企業（約40社が参加）で、業界全体での効率化を目指す。
• インダストリアル・インターネット・コンソーシアム（IIC）などのコンソーシアムでは、GE、AT&T、Cisco、IBM、インテルなどが中核企業（約160社が参加）で、オープン技術による共通アーキテクチャとエコシステムの構築を目指す。

IoT時代におけるオープン技術

• Predixクラウド：GEのインダストリアル・インターネット戦略が基礎で、データの収集、分析、活用を可能にする。
• インダストリアル・インターネット・コンソーシアム（IIC）：GE、AT&T、Cisco、IBM、インテルなどが中核企業（約160社が参加）で、オープン技術による共通アーキテクチャとエコシステムの構築を目指す。

人工知能（AI）

• AIの分類と発展段階：レベル１は単純な制御プログラム、レベル２はコネクテッドな製品の開発、レベル３はインテリジェントな環境の実現。
• トヨタのTRI（Toyota Research Institute, Inc.）：2016年シリコンバレーに設立、人工知能の研究開発拠点であり、5年間で10億ドルを投資する計画。
• AIを用いた運転支援システム：トヨタは「事故が不可能なクルマ作り」を目指す。

その他の技術変化

• キーエンス：無借金経営、業績連動型報酬が有名で、トヨタ自動車、ソニー グループ、日電通電話などと競争。
• トヨタのコネクテッドカー：2020年までに、発売するほぼ全ての乗用車をネットにつなげる。
• ヤンマーヘリ＆アグリとコニカミノルタなどのコンソーシアム：無人ヘリによる散布作業の省力化、最適な肥料散布を両立。

マクロ組織論の Chapter 1 で、新しい競争環境の変化について学習します。IoT や ICT の登場による競争環境の変化を分析します。