学習のメカニズムの分類

学習のメカニズムの分類

• 学習は、強化による学習、一回学習、直接経験による学習、観察学習、古典的学習、オペラント学習の6つのカテゴリに分類できる。

学習とは

• 繰り返し学習: 強化（報酬）によって学習する。直接経験による学習を参照。
• 一回学習: インプリンティング

古典的条件づけ

• メトロノームの音（条件刺激）と餌（無条件刺激）を同時に提示することにより、メトロノームの音を聞いたときに唾液が出るようになる（条件反応）。
• 無条件刺激：自然に反応を引き起こす刺激。
• 無条件反応：無条件刺激に対して自然に起こる反応。
• 条件刺激：無条件刺激と関連づけて学習される刺激。
• 条件反応：条件刺激に対して学習された反応。

強化と消去

• 強化：条件刺激と無条件刺激を繰り返しペアリングすることで、条件反応が強まること。
• 消去：条件刺激を無条件刺激とペアリングせずに提示し続けると、条件反応が弱まる。

恐怖の条件付け

• 白ネズミ（条件刺激）と大きな音（無条件刺激）を同時に提示することで、白ネズミを見ただけで恐怖反応（条件反応）を示すようになる。
• 恐怖の対象は、白ネズミに似た他の物にも広がる。

オペラント条件づけ

• スキナー箱を用いて、特定の行動をとると報酬を得られるようにすることで、その行動を学習する仕組み。
• レバーを押すと餌がもらえるようにする。

オペラント条件づけのプロセス

• 反応を強める場合: 弁別刺激（手がかり刺激）に対してオペラント反応を行うと報酬を得られることで、その反応が強まる。
• 反応を弱める場合: 弁別刺激（手がかり刺激）に対してオペラント反応を行うと罰や何らかの嫌悪刺激で、その反応が弱まる。

正の強化・負の強化・正の弱化・負の弱化

• 正の強化: 何か良いものを与えて行動を強化する。
• 負の強化: 何か悪いものを取り除いて行動を強化する。
• 正の弱化: 何か悪いものを与えて行動を弱める（罰）。
• 負の弱化: 何か良いものを取り除いて行動を弱める。

強化子とオペラント行動

• 強化子：行動を増加させる刺激。例：餌、電気ショックの除去
• 弁別刺激：行動を強化あるいは弱めるために必要な刺激。例：レバーを押す刺激

社会的学習

• 観察学習 (モデリング)：他者の行動を観察することで学習する。
• モデリング: 観察によって学習した行動を実際に自分自身で実行する行為。
• 代理的報酬: モデルがその行動によって良い結果を得た場合、観察者はその行動を模倣しようとする。
• 代理的罰: モデルがその行動によって悪い結果を得た場合、観察者はその行動を避ける。

社会的学習理論

• 注意過程: モデルに注意を向けること
• 保持過程: モデルの行動を記憶すること
• 運動再生過程: 記憶した行動を実行すること
• 動機づけ過程: 行動を実行する意欲を持つこと