グローバル経済論 Chapter 2

国際貿易

• 多角的貿易交渉: 2カ国以上の国や地域がお互いに貿易制限的な措置を撤廃あるいは削減し、貿易・投資を拡大する
• 地域貿易協定の例:
  • 欧州連合(EU)(1993)
  • 北米自由貿易協定(NAFTA)(1994) → USMCA(2020)
  • ASEAN自由貿易地域(AFTA)(2002)
  • 日・シンガポール新時代経済連携協定(JSEPA)(2002)
• Mega-regional trade agreements:
  • TPP(CPTPP)(2018)
  • RCEP(2022)

日本のEPA (Economic Partnership Agreement)

• EPAの対象国:
  • シンガポール(2002)
  • メキシコ(2005)
  • マレーシア(2006)
  • チリ(2007)
  • タイ(2007)
  • インドネシア(2008)
  • ブルネイ(2008)
  • フィリピン(2008)
  • ベトナム(2009)
  • インド(2011)
  • モンゴル(2016)
  • オーストラリア(2015)
  • EU(2019)
  • 米国(2020)
  • 英国(2021)
  • RCEP(2022)

その他90年代以降の動向

• 自動車企業の経営危機と再編:
  • ダイムラー・クライスラー誕生(1998)
  • レノー・日産・アライアンス(1999)
  • GMの経営破綻(2009)
• 保護貿易措置: レーマン・ショック後、バイ・アメリカン条項や中国の台頭など
• 中国の台頭:
  • WTO加盟(2001)
  • GDP世界第2位に(2010~)
  • 世界輸出に占める割合世界第1位(2009~)
  • 自動車市場の拡大、EVでの存在感

トランプ政権

• 2017年～20年: 移民規制強化、TPP離脱、北米自由貿易協定（NAFTA）の再交渉、関税の賦課
• トランプ大統領の通商政策に対する姿勢:
  • 黒字は善、赤字は悪
  • 「米国はどの国からも金を奪われるブタの貯金箱だった」

Brexit

• 経緯:
  • 1973年欧州共同体(EC)に加盟
  • 1993年11月欧州共同体(EC)→欧州連合(EU)
  • 2016年6月国民投票→Brexitを選択
  • 2020年2月離脱
• 影響:
  • 金融業者の海外移転→シティの地盤沈下
  • 物流の混乱
  • 労働力不足

COVID-19

• 2019年末中国武漢で新型コロナウィルス発見
• 世界中に蔓延（パンデミック）
• 直接的影響:
  • 経済活動の停滞
  • 失業の増加
  • 医療問題
• 間接的影響:
  • デジタルエコノミー：電子商取引
  • 環境問題
  • 外国人労働者
  • ロジスティクス

デジタルエコノミー

• グローバリゼーション:
  • ヒト・モノ・カネ
• 情報通信技術(ICT)の急速な発達:
  • 生産プロセスの細分化（フラグメンテーション）とその国際的分散（オフショアリング）
  • グローバルバリューチェーン（GVC）の構築
  • デジタル化して収集したビッグ・データが生産活動の重要な投入要素に

ロシアのウクライナ侵攻

• 経済制裁:
  • SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)からの排除
  • 企業・投資の撤退
  • 農産物の輸出
• ロシアの天然資源の輸出:
  • 石炭・石油・天然ガス