古文：上一段活用動詞

上一段活用動詞の基本

• 上一段活用動詞は活用語尾が常に「い」段の音。
• 現代語と同様に古文にも存在する。
• 現代語と古文で上一段活用をする動詞は一部異なるので注意。

識別方法

• 基本は活用表の暗記。
• 意味と合わせて覚えることで文章中での識別が容易になる。
• 語呂合わせを活用して暗記をサポートする方法もある。

代表的な上一段活用動詞

• きる（着る）：衣服を身につける。
• みる（見る）：目で見る、理解する、世話をする。
• にる（似る）：類似する。
• ゐる（居る）：座る、存在する。
• ひる（乾る）：かわく（現代語では四段活用）。
• いる（射る）：矢を放つ。
• ちる（散る）：花が散る。
• 文脈によって意味が異なる場合があるので注意。

活用形

• 未然形：い
• 連用形：い
• 終止形：いる
• 連体形：いる
• 已然形：いれ
• 命令形：いよ

活用形の識別

• 未然形：「～ず」「～ば」などの助動詞に接続。
• 連用形：「～て」「～たり」などの助動詞や名詞に接続。
• 終止形：文の終止に使用（係り結びがある場合は連体形）。
• 連体形：体言（名詞）に接続。
• 已然形：「～ば」に接続。
• 命令形：命令を表す。

注意点

• 同音異義語に注意。「見る」と「వుる」、「着る」と「きる」などは文脈で判断する必要がある。
• サ変動詞「వు（居）」の上一段活用との混同に注意。
• 古文の単語の意味を正確に把握することが重要。

練習問題

• 文章から上一段活用動詞を選び、活用形を答える。
  • 例：「花が散る。」→「散る」（終止形）
• 練習問題を解くことで知識の定着を図る。
• 演習問題を通じて、実践的な読解力を養う。

発展

• 他の種類の動詞（四段活用、五段活用、下二段活用など）との識別もできるようにする。
• 助動詞との組み合わせによる意味の変化も理解することが望ましい。
• 古文の読解を通して、語彙力と文法力を向上させる。